みなとみらいレディースクリニック【みなとみらい駅徒歩1分 横浜/婦人科・産科】

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更年期障害

閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間を更年期といいます。更年期には、女性ホルモンの分泌が大きくゆらぎながら低下していき、ほてり、のぼせ、発汗、めまい、動機、頭痛、肩こり、疲れやすい、不眠、不安、イライラ、落ち込み、意欲の低下など、様々な症状が現れます。その他に、骨粗しょう症、高脂血症、尿失禁や排尿障害、性交障害が現れることもあります。

現在、日本人女性の平均寿命は87歳を超えています。更年期はまさに人生の折り返し地点です。更年期症状でお悩みのことがあれば、我慢することなくご相談ください。すべての女性に、明るく健康に更年期を乗り越えていただきたいと思います。

ホルモン補充療法(HRT)

閉経に伴う女性ホルモンの低下を補うホルモン補充療法(HRT)は、シンプルかつ理にかなった治療法です。HRTには、つらい症状をやわらげるだけでなく、骨を強くする、血管をしなやかにする、脂質代謝を改善する、肌の潤いを保つ、腟の乾燥、かゆみの改善など、様々なメリットがあります。

HRTでは、エストロゲン製剤と黄体ホルモン製剤という2種類の薬を組み合わせて使用します。エストロゲン製剤は分泌が減少した女性ホルモンを補うため、黄体ホルモン製剤は子宮体がんを予防するために使用します。

エストロゲン製剤には、飲み薬、貼り薬、塗り薬の3タイプがあります。皮膚がかぶれやすい場合は飲み薬にするなど、個々の希望や事情を考慮して選ぶことができます。黄体ホルモン製剤は基本的に飲み薬になります。その他、エストロゲンと黄体ホルモンが両方含まれている貼り薬もあります。

以前、HRTによる乳がんのリスクが強調された時期がありましたが、現在はHRTによる乳がんのリスクは、飲酒などの生活習慣によるリスクと同程度かそれ以下であることが分かっています。

漢方療法

更年期に起こる不調は様々です。いくつもの症状が重なったり、日によって不調の具合が変わったりすることも珍しくありません。また、わけもなく落ち込んだり、イライラしたりといった不調も更年期によく見られる症状です。そういった何となくの不調や、比較的症状が軽い場合、漢方薬による治療で症状が和らぐことが期待できます

漢方薬は生薬を組み合わせて作られているものなので、一つの薬に複数の有効成分が含まれています。そのため、一剤で複数の症状を同時に改善させることができるのが特徴です。もちろん、ホルモン補充療法(HRT)との併用も可能です。